刃の潰れ
丁寧にムラ取り作業をして紙が切れる様にしても紙が通紙されていないと刃は間違いなくカッティングプレートに当たっています。
プレバランスした後のテストカットでは刃がカッティングプレートに当たる事が嫌なのでカッティングプレート上に180μのPETフイルムを貼ってテストカットをしています。
実際に0.4mm位のコートボールはギリギリ切れなくてもPETフイルムには刃先跡が入っています。
0.4mm厚紙を刃先が通過する事が可能な余分な抜圧がキスタッチ以上のチカラが掛かっていないと抜けないと云う事だと確信しています。
キスタッチはひとつの打抜機では刃の高さ23.6ギリギリなので、どんな抜型で有ろうと一定の抜圧設定で変わりません。プラス変わるのは刃の長さと、その刃の抜圧が掛かる通紙圧力のみが左右されます。そこには刃先形状と紙質の硬軟が左右して行きます。
拠ってキスタッチ+刃先が通紙出来る抜圧が全てです。
ならば・・・・紙厚が代わり刃先が通過する圧力の違いで刃先潰れが違うのではないかと推測出来ます。
もっと云うと鋭角刃は間違いなく通過する抜圧は少なくて済むと云う事だと・・・
私は平盤自動箔押しの様に通紙が無ければ抜圧が掛からない機構が有ればキスタッチで打抜加工が可能と考えています。