新台から半永久的にメンテ可能な抜圧バランス保持方法の提案

1年以内の新しい菊全平盤打抜機のメンテナンスへの提案 ★Level retention system(レベルリテンションシステム)以下LRS 今回、ご提案するLRSは新台~1年未満の比較的に抜圧バランスが良い打抜機でプレバランスシステム(以下PBS)を使う事で、簡単なメンテナンスで、半永久的に良い打抜バランスを保つ方法の提案です。何故?半永久的なのか??と云うと打抜機でのカッティングプレート上に工具の置き忘れなどでの事故で大きく抜圧バランスが崩れる事が有るからです。そうなれば打抜機修理の有無に関係なく再度の補正が必要と成るからです。皆様が使っている新しい打抜機は良い抜圧バランスが保たれていますか?私達の調査では半年で、例えば操作盤側と反操作盤側では30μ前後の抜圧バランスの違いが出てきます。更に3年も経てば120μの高低差が生じてきます。此処迄バランスが崩れるとPBS調整は専門のプレバランスインストロラーで無ければ無理です。しかし30μ前後の高低差はオペレーターさんに要領を覚えて頂ければ簡単にメンテナンスが可能です。すなわち新台~1年以内の打抜機で要領を覚えて頂ければ、半年ごとのその繰り返しで半永久的に良い抜圧バランスを維持する事が可能と成ります。メンテナンス時間はは慣れれば1時間も掛かりません。2度目も立ち会って欲しいとの対応も有償で可能です。
貼ったPBSフイルムが3年~5年で10層フイルムが残り2層~1層のエリアが出来てしまったら、上から更に10層のPBSフイルムを貼り足してのメンテナンスに成ります。PBSでの抜圧バランス補正では古い打抜機で最大7枚=1.4mmの高低差を補正を可能としています。ですから事故さえ起こさなければ永久的にLRSは使い続ける事が可能です。
古い打抜機で使えないか?A倍サイズ以上で使えないか?と云う事で有れば使えますがとりあえず比較的新しい菊全打抜機でスタートさせたいと考えています。
それでは新台から1年以内の打抜機にLevelRetentionSysteme導入の説明をして行きます。
◇用意する物◇
【既存面盤の作り変え】・・・三和製作所製打抜機などの現在4mmの面盤の上で1mmカッティングプレートを載せて使っている場合4mm面盤を3mmと0.8mmのステンレス製面盤で再製作致します。0.8mmステンレス板の上にPBSフイルムを貼りこみ施しています。(万が一これからの新台導入の際は打抜機メーカーにLRSスステムでの仕様をお話して当社に連絡下さい。打抜機メーカーには当社から連絡致します。) 面盤は打抜機メーカーさんで用意して頂いても当社で用意(有償)してもOKです。PBSフイルム貼り込みは当社側で行います。
【バランス補正方法】・・・②4mm面盤を外してから0.8mmステンレス面盤の上にPBS用フイルム(20μ×10枚)が貼り込まれていますので3mm面盤の上にセッティング致します。

③打抜機にマス目PBS抜型をセットします。(2度目以降のマス目抜型はレンタル致します。)1mmカッティングプレートは使いませんからPBSシートには刃の跡が付きませんが少しずつ抜圧を上げていくとPBSフイルムに軽く刃跡が付きます。 (むやみにハーフカット自体を深く入れすぎると剥き作業が大変なのと残りの枚数が少なくなりすぎるので追加PBSフイルムが早く成ります)

④切れるエリアが現れたら、そのエリアのPBSフイルムを剥がします。1年未満の打抜機で有れば抜圧の高いエリアで1枚~2枚のPBSフイルムを剥がす位で調整完了で。
⑤通常の打抜作業をする場合は0.8mm面盤に3mm面盤を載せて固定して1mmカッティングプレートを載せればOKです。
⑥半年毎にこの作業をする事で平滑性を保った打抜機として使用する事が可能と成ります。

★下記写真は3年目でのPBSフイルム制作後の写真です。