通常はPBSは3年毎に再施工しなくてはなりません。何故ならば打抜機は常に経時変化をしているのでその必要性が有ります。
一番重要な事が使っているムラ取りシートそのまま使う事です。年月が空き大きく変わってしまうとどうなるか?・・・例えば①PBS入り保護板②PBS入り保護板と分けてムラ取りシートを別けて管理しなくてはいけなくなるからです。
以前使っていたムラ取りシートに多少の手間で切り替える事が出来るのが3年と考えています。3直交代で動かしている会社様では1年で更新して頂いています。
現在古い打抜機でもLRSインストールを行えないか?を模索しています。方法は・・・
①先ず打抜機の弱い抜圧がプラス1mm面盤高さで行けるかどうか?を調査します。現在の打抜機は面盤高さを測るセンサーが有ると思われますからセンサーの調整が必要だと思います。どちらにしても面盤の上でPBSフイルムを貼りますから保護する為の0.5厚みの硬質(DP2や1500ST)の板を用意します。
②問題無い様でしたらそのままですが問題有る様でしたらマイナス1mmの面盤を作製する必要が有ります。例えば三和製作所製打抜機は4mm面盤なので3mm面盤を作る必要が有ります。
③マス目抜型をセットしてPBSフイルムを面盤側に剥離フイルムを剥がして貼り付けをしてハーフカットしてその状態のままに剥がし作業を仕上げます。
④仕上げた後にPBSフイルム1枚を更に張込みます。
⑤0.5mm保護プレートを載せて更にPETフイルム貼込1mmカッティングプレート1枚を載せてPETフイルム上で薄い板紙をカットテストをして最初に切れたエリアをPBSフイルムをマジックで囲み斜線を引いて1枚だけを剥がします。この状態で再度同じ抜圧でカットして切れなく成る事を確認します。3回~5回の繰り返しで僅かな抜圧上昇で全ての紙が切れる様に成って終了です。
⑥新たなPBSフイルムを1枚貼っている事から⑤の作業は楽に推し進めれて以後半年ごとのメンテナンスもオペレーターさんでの簡単な作業と成ります。
費用的にはオペレター講習も含めて菊全打抜機で面盤再作成無しなら35万円~、面盤作製有りだと50万円位~に成ります。
PBSフイルムを何枚必要になるかで費用は変わります。