クワエ側上下で抜圧自動調整装置付き打抜機

国産打抜機でクワエ側上下する機構を抜圧自動調整として販売されているが・・・真意はバランス刃が入っていない刃が多い小さい抜型はクワエ反対側が下部駆動部が上部に逃げる事でクワエ側が切れなく成りムラ取り作業が非常に難しく成る。この事を解消するには非常に良いシステムで有る事は間違いない。特に下請け打抜き現場などでは抜型を安くあげるために小さいベニヤ板でバランス刃は入れていないケースは多いから、そういう現場では無くては成らない装置だと思われる。(株)メイク・ア・ボックスでは抜型メーカーとしてバランス刃は必須と考えているので当社納入先では必要は無いと思っている。

それと抜圧の決定する考え方をよく理解しないとマズイと考えている。クワエ反対側が切れてクワエ側が切れていないからクワエ側を上げるのは間違っている。この調整をするとクワエ側反対側の刃先の潰れが大きくなる。出来るだけギリギリの所でクワエ側とクワエ反対側が同じだけの切れ具合に成ってから全体の抜圧を上げる方法が正しいいと考える。先日に当社に出資している紙器会社社長様から次回導入三和打抜機に対して抜圧自動調整の打抜機にするか?どうか?の相談が有った。非常に技術レベルの高い会社でバランス刃配置も行っているので「必要ないです」とお答えしました。現実にクワエ側とクワエ反対側は調整出来ても操作盤と反操作盤は調整が出来ない。現実に今回にLRS導入企業様での新台から8カ月の打抜機では真ん中部分が操作盤側と反操作盤側後ろが60μ前後抜圧が強く成っていた。勿論オペレーターさんも理解していたのでLRS導入を決めて頂いた訳なので・・・此の抜圧自動調整機構付きの打抜機のPBSは代理店を含め20台位は手掛けていると思われる。条件としては「ゼロ点基本からもう動かさない」「ゼロ点基本でしかPBSは使わない」との事でのインストールで有ったのだが1社だけ「ゼロ点がズレた」という会社さんが有った。
基本ゼロ点で平衡が出ていればゼロ点からの抜圧自動調整機構を使う事に本来は問題は無いと私は考えているので今回の新台に近い打抜機でのLRS導入で判断していきたいと考えている。